レジンマンホールとは

レジンマンホールとは

  • レジンマンホールは硫化水素に起因する硫酸腐食環境に対して、高い耐食性を有する組立マンホールです。
    ※マンホールポンプとしての用途から規格化の要請が強かった4号マンホールが、2008年1月1日付けの規格改正により日本下水道規格協会「JSWAS K-10-2008」に追加されました。

レジンマンホールの構造

  • 「レジンマンホールは、セメントと水を一切使用せず、結合材である熱硬化性樹脂(液状レジン)に乾燥させた骨材および充填材(フィラー)を加えて練り混ぜたレジンコンクリートを、
    鉄筋などの補強材に一体成型した組み立て式マンホールです。

レジンマンホールの特長

耐薬品性に優れている
各種薬品に対してすぐれた耐食性を示し、特に硫化水素による硫酸腐食には極めて高い抵抗性があります。
「下水道管路施設腐食対策の手引き(案)※注」に設定されている腐食環境条件Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種すべてに使用可能です。 ※(社)日本下水道協会 2002年発刊
遮塩性に優れている
部材の全断面がレジンコンクリートであるため、構造が緻密で海岸周辺地域などの外面からの塩化物イオンの侵入や温泉地などの特殊な酸性土壌に対しても、高い抵抗性があります。
凍結融解抵抗性が高い
吸水率が極めて小さく、結合材及び使用する骨材中の水分量もほんどないことから、凍結融解に対して高い抵抗性もあります。
耐摩擦性が良い
樹脂はもちろん骨材や充填材にも、耐摩耗性の高い材料を使用しているため、摩耗作用に対しても高い抵抗性があります。
高強度で施工性が良い
圧縮強度、曲げ強度が高いため、薄肉、軽量化を実現し、重機の小型化、掘削土量の減量が可能です。
経済性が良い
現場打ちマンホールに比べて工期短縮が図れ、耐久性があるので、ライフサイクルコストに優れています。特に現場で防食処理を行う場合と比べると、
工期は大幅に短縮できます。
維持管理性が良い
内面が平滑で物質透過に対する抵抗性も高いため、付着物が少なく、汚れた場合も清掃しやすいなどのメンテが容易になります。
その他の特性
  • 電気絶縁性が良い
  • 振動減衰性能が大きい
  • 接着剤で容易に接着可能